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お米の産地からのお便り(会津有機米研究会)9/25

こんにちは。
千葉市の米屋、萬平商店です。
会津有機米研究会の佐藤さん(写真中)からお便りが届きましたので、ご紹介いたします。
いよいよ稲刈りが、始まりました。
今年は、好天に恵まれてお米の品質も良いようです。
稲刈りが終わるまでは、順調に作業ができるように、良い天気が続きますように。
今年も美味しい新米、待っています!

会津の佐藤です。
稲刈りが始まりました~!
秋のお彼岸、我が家の稲刈りがスタートです。


平年と比べて2~3日早く収穫期を迎えています。
圃場の足場も良く、倒伏もせず、順調な滑り出しです。
(台風の被害に遭われた方々を思うと、無事に収穫を迎えられているだけでも幸せ、と痛感しています)
8月に夜温が下がらない日があったので少し不安がありましたが、粒張りも良く実ってくれました。
砂質土壌では丈が短く着粒数も抑えられてしまった圃場がありますが、品質は良好です。
今日は午後から青空が見えたので、コンバインの上からの眺望をパチリと納めました。


収穫された籾はすぐに乾燥機へ張込み、明日の朝まで時間をかけて水分を落としていきます。
仕上がったら父親が籾摺り、選別、計量、袋詰めを担当します。
足場の良い隣の圃場では、妻と母親のワラ立て作業が行われていますよ。
一家総出です。


立てたワラは天気が良ければ2週間ほどすれば乾燥するので、牛のエサに利用します。
質のいい減�農薬、減化学肥料の稲ワラは、牛の健康を保つ大切な資源です。
牛達は良いうんちをして、来年の春に堆肥としてまた圃場に還元されていきます。
10月中旬まで、稲刈り作業が続きます。
この後、袋詰めされた玄米は順番で検査場へ運ばれ、順次米穀検査を受けることになります。
皆様のもとへ届くまでは、今しばらくお待ちください。

(追記コラム)
小泉新大臣が米国でステーキを食べたことが話題になっていますが・・・。
牛のゲップが環境破壊?餌である植物を食べさせて二酸化炭素を排出しているから、とか。
牛は複胃動物で、通常では消化しない硬い食物繊維を「反芻」することで分解しています。

その時に二酸化炭素を排出するのですが、牛が健康であれば濃度はそんなに高くないと言われますし、胃の発酵を促進して炭素ガスを抑制する植物性資材も豊富に存在し、現に使用されています。
牛の排せつ物であるうんちも、手を加えて堆肥化して圃場に散布すれば、資源である炭素を土壌に還元して植物が利用できるので、化学肥料の使用を減らすことにつながっているのです。否定はしませんが、ステーキよりも、車の排ガス、人口増による森林伐採、温暖化による緑地の砂漠化、食品ロス等々、一人一人が少しだけ努力すればこの地球を守る術が沢山ありますね。 

会津有機米研究会ばんげ
佐藤真也

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