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お米の産地からの便り(会津有機米研究会)8/19

こんにちは。
千葉市の米屋、萬平商店です。
会津有機米研究会の佐藤さんからお米の産地便りが届きましたので、ご紹介いたします。
関東地方では、連日曇りや雨で、気温も今一つ上がらずに、夏らしい天気を感じることなく秋が近づいて来ています。
会津地方も気温が上がらずに、チョット心配な天候になっているようです。

 


会津の佐藤です。
天候不順の中、コシヒカリが出穂を迎えています。
お盆も過ぎ、甲子園も盛り上がっていますね。
頑張ってる高校球児を観ると、「あんなに体が動いて良いなぁ。」と年を感じるのは、私だけでしょうか。
そんな中、コシヒカリが出穂期に入りましたのでお便りいたします。

田植から約3カ月が経ち、8月10日位から天に向かって穂を出し開花です。
一つの穂でも、まず先端、次に基部から先端に向かって順に開花するので、全ての小花が受粉するまでに10日間ほど要します。
この時間は結構長く、開花期の環境不良(高温、強風、大雨など)により受粉障害を受ける確率も決して小さくはありません。

また、出穂の2週間前には頴花分化~減数分裂期にあたり、この日に低温を受けてしまうと受粉能力が無くなってしまいます。不稔です。東北地方の太平洋側に見られる「やませ」の影響による障害型冷害はこのためです。
このことから、農家の皆さんは田んぼには水を沢山張り、様々な天候障害から開花を守る準備をすすめます。

そして今年の出穂は、ちょっと気になる部分があります。
早生系統の「ひとめぼれ」の出穂が遅れました。
普段ですと会津ではコシヒカリよりも1週間早く(8月5日位で)出穂を迎えるはずが、今年はコシヒカリと同じで、一斉に出穂になっています。
ひとめぼれの品種の特性で、気温が生育に影響を与えるものですから、やはり平年よりも低温なのでしょう。
確かに、今年は梅雨明けしてから過ごしやすくなったなぁ、と思っていました。
涼しい、と言うよりも寒いくらいです。大袈裟ではありません。
今日も雨が降りましたし、向こう1週間の予報も傘マークが多いです。
東北地方も8月に入り曇天が多く、太平洋側では日照時間が平年の2割程度とか。
イモチ病も心配です。
これからは登熟期に入ります。
昼間はお天道様が1時間でも多く顔を出し、夜は気温が下がることで登熟が進みます。
台風が来ませんようにと、天気を見ながら草刈と水管理の毎日を過ごして参ります。

会津有機米研究会ばんげ
佐藤真也

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