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お米の産地からの便り(会津有機米研究会)4/16

こんにちは。
千葉市の米屋、萬平商店です。
会津坂下町の会津有機米研究会ばんげの佐藤さんから田植え前の様子を伝えるお便りが届きましたので、ご紹介します。
3月3日に送られてきた前回のお便りでは、田んぼは、一面の雪景色でしたが、今回の写真から雪は、まったく見られませんね。
春なんですね。

 

会津の佐藤です。
4月に入りました。
田んぼの雪は物凄いスピードで消えて、様々な生き物が活動し始めました。
そして今、ちょうど桜が咲いています。
いつもより1週間程度早いでしょうか。
そんな会津の作業風景をお便りします。

①全ての圃場で畦塗をしました。

②この冬は数年ぶりの大雪でしたので、田んぼの畦畔は崩れて、そしてネズミ穴だらけ。
5月に入り田んぼに水が貼られると、小さなネズミ穴から水漏れし、ダムの効果が失われてしまいます。
水分と温度を保持して苗を守る、水田の機能を維持するための、とても重要な工程です。

③完熟牛糞たい肥を散布しました。
1年間大切に発酵、熟成された堆肥を、田んぼに還元です。
時間と労力が必要ですが、自家製有機質肥料の製造と利用は決して省略できない礎です。

稲わらは牛の健康を維持する大事な飼料となり、その排せつ物は微生物の働きで段階的な発酵を経て、植物に利用されやすい有機質へと生まれ変わります。
我が家で40年以上続く循環型農法です。

④種子の浸種が行われています。
種子は、そのままでは発芽しません。
自らの種を保存するために一定の環境条件にならないと発芽できない仕組みを備えています、休眠ですね。それを打破するための第1条件が水分です。
種子の含水量が25%になると生化学変化が生じ、急速な吸水段階に移行します。
その時に必要な第2条件が温度で、同時に第3条件の酸素が必要になります。

来週にはこれらの準備を終えて、種まき作業を迎える予定です。
それまでに、排水の清掃(堀上)も同時進行中です。
冬の間に鈍っていた体にムチを打ち、今年もおいしいお米が出来るよう頑張っていきます。

会津有機米研究会ばんげ
佐藤真也

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