お米の産地からの便り(会津有機米研究会)7/2、8/11
こんにちは。
千葉市の米屋、萬平商店です。
ホームページのリニューアル中のお米の産地情報(会津有機米研究会)を2回分(7/2、8/11)をまとめて掲載しますので、ご覧ください。
お米の産地からの便り(会津有機米研究会 7/2)
会津の佐藤です。
暑いですね、夏ですね。会津の今日は34度の晴天。
朝から照り付ける太陽で、湿度も高く草刈作業も危険な状態です。
田植から1カ月が過ぎた、青々とした風景が広がる会津の風景を送ります。
5月は曇天が続き、肌寒い日が続いておりました。
かと言って、降水量がほとんど無い“カラ梅雨”状態。
田んぼの稲は、平年より茎数、草丈ともに少ない状態です(現在は草丈40cm)。
ダムの貯水量は1/3となり、圃場によっては「水が足りない」場所も出てきました。
「緊急で渇水対策の可能性も有りうる」事を認識しつつ管理にあたっています。
通常ですと今の時期は最高分げつ期となり、穂をつける茎の数が決定し、あまり用水も要らないはずですが、ここへ来ての高温と茎数不足なので、もう少し水が欲しいところ。
天気予報では台風が九州に大雨を降らせています。2日後には日本海を通過しますので、被害のない範囲でその雨に期待しています。
小まめに水分補給して、熱中症にはお気を付けください。
会津有機米研究会ばんげ
佐藤真也
お米の産地からの便り(会津有機米研究会 8/11)
会津の佐藤です。
出穂期を迎えましたので圃場の風景をお便りします。
8月8日頃からコシヒカリの出穂が始まりました。
例年より5日ほど、昨年より1週間早く迎えております。
今年の梅雨は全くのカラ梅雨で、夏の降雨量は平年に比べて3分の1以下、7月に入ってからも通り雨が少しだけで田んぼの用水が不足しています。
幼穂形成期となる7月20日頃には渇水対策に追われ、現在でも集落では排水路からポンプアップで対応しております。
7月末には町でも「渇水対策本部」を設置し、効率的な用水利用を呼び掛けています。
(先輩方に話を伺うと、今年の暑さは今までに経験のない暑さだそうです)
今年の2月は大雪でしたので、「これだけ降ったら水に困ることはないだろう」と高を括っていたのですが、春先の高温で山の雪解けが急速に進んでしまい、ダムの貯水率が下がってしまったようです。
現在、その様な中でも無事に出穂と開花を迎え、この美しい稲の生命力には感心しております。
(これからは登熟に期待するのですが、夜温が下がることを祈るばかりです)
また今回は、昨年の食料自給率が発表されました。依然として危機的状況です。
国政では保護から市場主義に転換し、競争力のなかから生産性を向上させようとしていますが、同時に輸入量を年々拡大しているのですがら、自給率が改善されるはずはありません。
スーパーに並ぶ約7割の食料が輸入品です。
日本には美味しくて安全な農畜産物が豊富にあるのですが、この先、どうなってしまうのでしょうか。
とても不安です。
こんな不安を次世代へ残さないよう、ひとつひとつ、頑張っていかなければならないと感じています。
会津有機米研究会ばんげ
佐藤真也