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失敗しない炊飯術のポイント

5つ星お米マイスターが伝授する
失敗しない炊飯術のポイント

炊飯には、「お米の計量」から始まり、「洗米」「加水」「炊飯(加熱)」「むらし」「ほぐし」といった重要な過程があります。しかし、これらの過程については、使用している炊飯機器(電気炊飯器、土鍋、ガス炊飯器など)や使用するお米によっても手法が変わってくるので、詳しくは各炊飯機器の説明書を参考するなりして、美味しいお米の炊飯を目指してください。ここでは、ついつい忘れがちな炊飯術の基本について紹介していきます。

ポイント❶ お米の量は正確に!

1合カップを用いて、お米の量を正確に測るようにしましょう。山盛りでも足りなくてもNG。カップの上に少し盛り上がるように入れ、すりきり棒や菜箸で平らにするようにして測るのがベストです。


平らにする

米を詰め込む
ポイント❷洗米は手早く!

洗米中にもお米は水を吸収します。洗米は手早く短時間で行います。最初はたっぷりの水で2~3回静かにかき混ぜて、その水を捨てます。
次に少量の水で、指先を使いシャカシャカと優しくかき回し、水を加え、研ぎ汁を捨てます。こ2~3回繰り返し、水がきれいになったらOK。

軽くかき混ぜる
力をこめて研ぐ
ポイント❸ 水加減も正確に

水加減が適切でないと、ごはんが硬く芯が残る、逆に軟らかすぎてベチャっとしているなどのトラブルになります。
炊飯器のお釜を平らな所において、水位線を見るようにします。


両方の水位線に合わせて
ポイント❹ 十分な浸漬が美味しく炊飯する第一歩

洗米したお米を浸漬させるのは、お米に水を含ませ、内部に熱を伝えやすくするため。浸漬が十分でないと、米粒の内部に熱が伝わらず、場合によっては芯のあるごはんになってしまいます。
*最近のマイコン炊飯器は、『吸水→炊飯→むらし』が初めからプログラム化されており、事前の浸水が必要ない機種もあります。機種によっても異なりますので説明書をご確認ください。

浸漬が十分だとふっくらと仕上がる
夏場は浸漬米を冷蔵庫で保管
ポイント❺ むらし時間をしっかり確保!

最初からプログラミングされている炊飯器でなければ、むらし時間にも気をつけましょう。むらし時間の目安は約15分です。

蒸らしの目安は15分
ポイント❻ 素早くほぐすことは、ごはんを美味しく重要ポイント

むらしも済み、炊き上がったらすぐにほぐすのが重要。ほぐし方は、まず、お釜の中のごはんを十字に切り、ごはんを底の方から1/4ずつひっくり返します。ごはん粒をつぶさないように、蒸気を逃がしながら空気を含ませる感じで、ほぐすことで、粒表面がはっきりして粒感のある美味しいごはんに仕上がります。

まず十文字にきって

1/4づつ返す
ポイント❼ お釜にあった炊飯量で炊きましょう!

お釜の最大炊飯能力の7~8割程度で炊くのがベストです。目いっぱい炊くと、お釜の下の方がよくほぐせなかったり、重さでごはんが押しつぶされたりします。5.5合炊きなら4合を目安に炊くようにしましょう。

最大炊飯能力の7、8割

ポイント❽ 保温時間は極力短く、1時間程度を目安に!

電子ジャー(炊飯器の保温機能も同じ)での長時間の保温は、なるべく避けるようにしましょう。保温は1時間程度を目安にしてください。ごはんを長時間保存するには、冷凍保存が便利です。ごはんを冷凍する場合は、炊き上がり後なるべく早く、粗熱を取ってから、ラップに1.5cmくらいの厚さで広く伸ばし、完全密封して冷凍庫に。これを必要に応じて、電子レンジで温めれば、炊き立ての美味しさを味わうことができます。

保温は1時間を目安に

ラップに1.5cmほど

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